はぎれとふるぎとおなおしと

洋裁と洋服リメイクにほどほどに夢中な日々

母親(主婦)目線のキャンプ一考

キャンプに行ってきました。

キャンプは大自然の中でゆっくり時間を過ごすもの、と思われがちですが、普段から家事と育児に追われている私たち母親(主婦)にとって、キャンプとは「勝手が違う野外で、家事を行い、子どもたちの遊びに付き合うハードな遊び」とも言えます。

 

我が家のこれまでのキャンプも間違いなく、そうでした。

でも、今回はちょっと違ったというか、なんだかゆっくりする時間があったんです。

それを考察したいと思います。

 

ひとつは、子どもたちも大きくなり(長男8才、次男5才)、食事やトイレの世話が減ったこと。

前回のキャンプは、次男は夜だけオムツの時期でしたが、ジュースの飲みすぎでトイレが10分おきになってしまいまして、ゆっくりご飯も食べられない状態でした。

今回はだいぶ涼しくなっていたので水分をとりすぎることもなく。

 

ふたつめは、初めて2泊したのも大きかったようです。

そもそもキャンプはハードな遊びと思っていたので、そこまで乗り気じゃないのですが、今回は「2泊の方がゆっくりできるよ」という夫の誘いに乗ってみました。

 

たしかに、1泊の場合はテントの設置と撤収、食事の準備と片づけをしているとあっという間に終わってしまいます。日中は子どもたちの外遊びに付き合っているので、体力的には平日よりずっとハードで。キャンプ前日の準備と後日の片づけの時間も考えると、ほとんど働きづめの4日間。

これがまた「キャンプは疲れる」という感想に繋がっていたようです。

 

そうは言っても、前回のテントでの寝心地を考えると1泊が限界でした。

特にナイロン生地の寝袋とアルミシートを貼った厚手レジャーシートとの相性が最悪で。動くたびに体が滑るのが気になってほとんど眠れず、翌日は心身ともにぐったりでした。

その結果をふまえて、今回は夫が「インフレーターマット」という寝袋の下に敷くマットを用意してくれました。

インフレーターマット

これが大正解! バルブを開けておくだけでふわふわになり、表面もごく短いスエードのような生地で寝袋が滑ることなく、よく眠れました。

おかげで日中も楽しく過ごせました。

 

こうして考えてみると、子どもたちの成長具合とテントでの寝心地は母親のキャンプ満足度(疲労度)にものすごく影響しているようです。

もし、子どもが小さいうちにキャンプに行って、ものすごく疲れたからそれ以来キャンプには行っていないとしたら、子どもが大きくなってからなら、もっと楽しく過ごせるかもしれません。

また、よく眠れなくて疲れただけ、という感想なら、インフレーターマットを導入すれば2~3泊出来てゆっくりする時間が増えるかもしれません。

 

 

ここで、アウトドア好きの家族のために幾ばくかの不安を抱えながら同行するお母さんたちへ、おすすめの手抜きポイントを書き出してみたいと思います。

 

~寝床の準備~

テントは家族皆で設置。夫がタープを設置している間にテントの中で寝床をつくることになりがちな私。最近は寝袋の紐をほどかずに開いています。寝袋を片づけるとき、丸めた状態で押さえつけながら結ぶのが大変ですよね。年中手が荒れているので紐が指の関節に食い込むのとか、ホント痛くて。でも、結び目をつけたままにしておけば、丸めたときにその輪に寝袋を押し込むだけでまとめられて簡単でした。ぜひ。

寝袋の結び目はそのままで

 

~食事~

「キャンプ飯は家族で楽しくつくる」が可能なのは、子どもが小学校高学年になってからでしょうか。家庭科の調理の授業が始まるのもそのくらいからですよね。

普段から料理の手伝いをしてくれている子どもたちならまだしも、我が家の息子たちは気が向いた時だけ、あまり手が汚れないことだけ手伝うタイプなので、初めから料理の手伝いは期待していません。

特に今回は時間ギリギリまで釣りをすることも目的だったので、素早く簡単に調理することが重要でした。

 

勝手が違う場所での調理は、主婦といえども手順を考えて動かないとあっちこっち動き回ることになってしまいます。忙しくなる一因です。

というわけで、1野菜は切っておく。2肉を切らなくていい料理をする。3食器は朝に洗う。がおすすめです。

 

1野菜は切って、つくる料理ごとにポリ袋に入れておきます。火の通りやすいものは大きめに、火の通りにくいものは小さめに切れば、一度に火にかけても大丈夫です。

2お肉は切っておくと傷みやすかったりするので、焼くだけの状態かカットされている肉を買っておきます。すぐ使う分は行く途中のスーパーで購入し、2日後などにつかうものは冷凍してクーラーボックスに入れておきます。解凍のタイミングを逃さないように気をつけましょう。特におすすめは豚の小間切れ安価ですし、火にかけているうちにバラバラになってくれて焼きそばや豚汁などに便利です。

3夕食後の食器洗いは、ゆったりする時間を奪う大敵です。夜は暗くて汚れもよく見えませんし、ここは思い切って朝にまわしましょう。

体内時計ってしっかりしてて、ちゃんと眠れたら、いつもどおり起きちゃうんですね。

朝は洗い場も空いているのかな?悠々と洗い物ができました。

また、洗った食器を乾かしておけるドライネットは食器を拭く手間が省けるので必須です。

ドライネット

 

~その他~

涼しい季節はお風呂・シャワーなしで過ごす。

これは季節によっては無理なこともありますが、秋冬はこれでいいんじゃないでしょうか!?

お風呂やシャワーに入って清潔になるのはいいものですが、これも家とは勝手が違うので疲れる一因になります。これを省くと、なにより夕食後に家族でゆっくりする時間が増えます。

 

今回利用したキャンプサイトにはシャワー室があって、初めは利用するつもりでしたが、タオルなど荷物が増えるという理由で使いませんでした。実際夜は寒くて湯冷めしてしまうリスクもありました。

そのかわりキャンプの後に温泉施設に寄って帰りました。文明の有難さを感じました!

 

キャンプがお母さん(主婦)にも優しくあるためには、キャンプ中はなるべく楽な方を選択しましょう! そうでなくても準備と片づけで前後の日は普段より忙しくなっていますから。

 

それでも自分ばっかり大変な思いをしていると感じたら、もう少し子どもが大きくなってからにするか、寝床を改良するかしてみるといいかもしれません。