子どもたちのパジャマをつくりながら、夫のパジャマがくたびれていることに気づきました。
しかし、子どもの衣類づくりに慣れると、大人の衣類の大きさにひるむようになります。
それに加えて夫は着心地にとーっても厳しく。手作りだからこのくらいはいっか、とはならず。手作りだからこそ本当に気に入った(優れた)ものをつくってほしい、というタイプなもので、制作にはなかなか腰があがりませんでした。
しばらくして子どものパジャマが続々と完成して着用しているのに対しあまりにも対照的な状態になってしまったので、いよいよ取りかかりました!
生地は「手芸ナカムラ」さん(楽天)でお買い得なダブルガーゼを購入。生地を購入する場合は、完成までの費用は既製服より安く、というのが信条なので生地探しにはとても時間をかけました。
好みの生地が見つかったところで、次は型紙です。
夫が気に入っているパジャマは、無印の脇に縫い目のないダブルガーゼパジャマ。今回はこちらを完コピします。出来上がりから型を取るのはそこまで難しくありません。ただ今回の見本は「脇に縫い目がない」のですが、布幅を考えると縫い目を作らざるを得ず、ちょうど肩の真下にあたるところに縫い目をつくる仕様にしました。
また、袖の縫い目が変則的で後ろ側にあります。これは寝間着として考えられたものなのか、裁断で生地に無駄がないようにした結果なのか分かりませんが、踏襲します。なので袖の型を取るときは、布とハトロン紙がズレないように、袖を回転させながら写し取りました。
今回の制作の課題は、できるだけ柄合わせをすること、襟の付け方を習得すること、約10年ぶりのボタンホールつくりに挑戦すること、です。
大体ソーイングも慣れてきて何でもつくれるかな、なんて思っていましたが、まだまだ課題がありました! 思いあがっていたことに気づき、反省。でも逆に面倒なことを避けても結構いろんな形がつくれるものですね!
柄合わせの方法はどんなものがあるでしょうか。私は自己流ですが、片方を裁断し、生地に重ねてもう片方を裁断する方法をとりました。袖とズボンの左右はこれでうまくいきました。ポケットの柄合わせは、ストライプの幅をあわせて裁断しただけです。今回はストライプだったので柄合わせの初級ですね。今回はうまくいったので総柄とかチェックもいずれ挑戦したいです。
襟つけは、ソーイング本の開襟シャツの襟の付け方を参考にしました。
ミシンでは細部がぐだぐだになることが予想できたので、ゆっくり手縫いで完成させました。本を見ても理解できないところがありましたが、実際に縫い進めていくと「これか!」と分かることがあって楽しかったです。初めてにしてはうまくできたのでは?!
完成間近になったころ、夫から「無印のパジャマから型とったって言ってたけど、お尻が少しきついからね」と言われました。!!
そういえば、パジャマをおろした当時言われたような気がしますが、型をとった時にそれを覚えているはずもなく。。。もっと早く言ってほしかったな~と思いつつ、口に出したら余計ないさかいが起きるので心にしまい、翌日お直し方法を検索しました。
あまりぴったりな方法が見つけられなかったので、なんとなく自己流で直しました。パジャマなので、そこまでシルエットが完璧じゃなくても、ね。
最後の山はボタンホールです。これはミシンの機能に完全おまかせなのですが、苦手意識がありまして。きっと以前この機能を使ったときは、夫のシャツで薄いリネンの生地に小さいボタンだったので位置や完成度に神経質になっていたのかもしれません。
何度かハギレで練習してから、あとはミシンを信じて、スタート。ボタンをつけた側と確認しながら丁寧に位置を決めました。
なんとか苦手克服?! ボタンホールとボタン付けが完了して、パジャマ完成。
夫の誕生日に間に合ったのでプレゼント包装して渡しました。
果たして着心地は。
夫曰く「とても着心地がいいよ。お尻はもう少し余裕があってもいいけど」とのことでした。良しとしましょう!